たくちゃん号(KV3サンバー)
・オイルストレーナー取り付け
スティフニングプレートをつける。
ストレーナーと共締めなところもあるんだけど、位置出しのためすべてのボルトを
装着。
仮止めの状態で全部つけたら本締め。
10ミリボルトは0.7±0.1kg/m。
12ミリボルトは1.7±0.2kg/mで締める。
ストレーナーを取り付けると工具が入らなくなるボルトがあるのでストレーナーの
固定に使うボルト以外は本締めしておくこと。
オイルストレーナーのOリングを交換。
Oリング 806915100 80円
エンジンオイルを塗っておく。
オイルストレーナーを取り付ける。
締め付けトルクは4本とも0.7±0.1kg/m
・オイルパン取り付け
フランジ部をオイルストーンで綺麗にする。
オイルパン固定ボルトはたいていこんなになってるんで、あらかじめきれいにし
ておく。
左=掃除前、右=掃除後
スリーボンド1207C(今回はPITWORK1218)を塗布。
ちょっと塗りすぎかも(^^;)
2分ほど放置して表面を気持ち乾かせてから取り付ける。
それでも5分以内には組み付けること。
締め付けトルクは0.7±0.1kg/m
ボルト部以外の外周にムニュっとはみ出てくればOK。
固まるまで丸一日は放置しておく。
カテゴリー: エンジンO/H
オイルポンプ&ウォーターポンプ&オイルシール
たくちゃん号(KV3サンバー)
・オイルポンプ取り付け
取り付ける前にバラバラにしてあったオイルポンプの組み立てから。
こんな感じにギアを組む。
フタをしてプラスネジを締める。ネジには一応、再剥離可能なネジロック剤を塗って
おいた。
整備書には特に指定はなかったんだけど、シルビアだとココには塗るようになって
るんでそれを真似てみた。
締め付けトルクは0.6±0.1kg/m
リリーフバルブは非分解扱いとなっているので触らないでおく。
一応、穴からCRCを吹いておいた。
ブロック側の接触面を脱脂する。入念に脱脂する。
一度仮組みしてどこのあたりにつくのか見ておくといいだろう。
Oリングを忘れずに装着する。
Oリング 806910050 50円
オイルを少し塗っておくといい。
オイルポンプに液体ガスケットを塗る。スリーボンド1215。
取り付けボルトの内側に塗る。
ただ、オイルフィルターがつくところの3つの穴だけは外側に。
締め付けトルクは0.7±0.1kg/m
・ウォーターポンプ取り付け
ウォーターポンプは再利用。
ガスケットのみ新品にした。
ガスケットウォーターポンプ 21114KA040 300円
例によって脱脂。
ただ、ガスケットにはかじり予防として薄くエンジンオイルを塗っておく。
締め付けトルクは1.7±0.2kg/m
はい!ついた!
・ゴムシーリング装着
オイルポンプとウォーターポンプの間に隙間があるんだけど、それを埋めるための
ゴムシールを装着。
種類と位置が決まっていて、
シーリングベルトカバーNo.7 13541KA001 200円
こいつが
ココに。
シーリングベルトカバーNo.5 13547KA001 200円
そしてこいつが
ココにつく。
・クランクシーリング取り付け
クランクキャップのシーリングを取り付ける。
シールベアリングキャップ 311282100 120円
このリア側のキャップに開いている穴に差し込む。2箇所。
こんな感じで。
1/3ぐらいに液体ガスケット(スリーボンド1105)を塗る。
今まで出てきた液体ガスケットと比べて緩い液体ガスケットなので取り扱いに
注意する。
ムチュッっと差し込む。
はみ出た液体ガスケットはふき取る。
側面の溝部分に液体ガスケットを少しつけておく。
整備書には何も書かれていないけど、よく漏れるところなので保険的に。
半日ほど乾燥させる。
・クランクフロントオイルシール装着
オイルシール 806731060 1010円
武蔵オイルシール S6525
今まで同様適当な当てモノをして打ち込む。
コンロッド
たくちゃん号(KV3サンバー)
・コンロッド組み付け
アストロプロダクツに行って買ってきました。
ピストンリングコンプレッサー2″-3″ AP070023 1500円
昔は1000円しなかったのに1500円もしやがった・・・・。
こいつを使ってピストンをシリンダーに入れていく。
昨日メタルを組んだピストンたち。
組み込み間違いがないか入念にチェック。
メタル部はもう一度脱脂w
シリンダー内壁にオイルを塗布。タップリと。
ピストンの側面とリング部にもタップリとオイルを塗布。
リングの切り欠き部分がズレないように気をつけながらピストンリングコンプレッ
サーでギュゥ〜っと縮めて、いざシリンダーへ!
フロントマークの位置を確認して、隔壁に傷をつけないように慎重に入れていく。
ハンマーの柄などでコンコンと叩いてシリンダーへ沈めていく。
この時コンプレッサーをしっかりと面に当てておく。
そうしないとリングがバビョって出てやり直しになっちゃう。
ここまで入ればOK!
4気筒分入れていく。
クランクに組んでないからこんなピストン位置www
ある意味今しか見れない姿♪
クランクにちゃんとはまるように位置を合わせつつピストンを押し込んでいく。
パコッとクランクにはまればOK。
エンジンを横にして作業するとやりやすい。
さらに、エンジンをひっくり返して・・・・・(エンジンスタンドがあれば楽なのに・・・)
今度はクランク側から作業をする。
クランクメタルの時同様、プラスチゲージ(緑)をセット。
キャップとメタルを脱脂する。
キャップを取り付け、数回に分けて交互に締めこんでいく。
最終的な締め付けトルクは2.4±0.3kg/m。
4気筒分すべて締める。
この時も絶対にクランクを回しちゃいけない。
再びキャップを取り外し、プラスチゲージのつぶれ具合をチェック。
規定クリアランスは 標準0.025-0.060ミリ、限界0.065ミリ
すべて0.038ミリぐらいだった。範囲内で問題なし!
ブレーキクリーナーでプラスチゲージを除去し、クランクとメタルの間にオイルを
たっぷり塗って再度組み付ける。
ピストン&コンロッド組み付け完了!
ピストン
たくちゃん号(KV3サンバー)
・ピストン組み立て
ピストンピンクリップがやっときたのでピストンを組んでいこう!(`・ω・´)
まずは向きを確認。
コンロッドの「フ」マークがピストンのフロントマーク(丸いくぼみ)と同じ向きになる
ように取り付ける。
コンロッドキャップは横に書いてある刻印が同じ位置にくるように。
英語の文字(この写真ではNZ)がそれぞれ同じになるように組む。
数字は違ってたけど問題ないんだろう。
ピストンをシリンダーに入れた後だとわかりづらいのでコンロッドボルト先端に赤
い油性マーカーでマーキングをしておく。
コンロッドボルトにエアホースを短く切ったものをかぶせる。
これやらないと簡単にシリンダーにキズついちゃうから必ずやる。
それでは組んでいきます。
まずはピストンにブレーキクリーナーをシュ〜〜。
そしておもむろに火をつける。ファイアーー!
火が消えるまで待って、火が消えたらピストンピンをするっ!っと入れる。
はい!入った!!
ピストンを暖めると穴が少し広がって簡単に入れることができる。
整備書なんかだとオーブンに入れて・・・なんて書いてあるけどこの技がラクチン。
シルビアのエンジン組む時もこれでいけたからアルミピストンだったら大丈夫なん
じゃないかな〜
ただ、熱いので軍手2枚か革手袋をつけて持つべし。
冷間だときつくて入れにくいんだよね(´・ω・`)きずだらけになるし
サークリップインナー 805316030 20円(8個必要)
ピンが入ったらクリップを両サイドに入れていく。
クリップは入れ方にコツがある。
使う道具はタイヤのエアバルブ回し。これほんと神ツール。
まず、ココに片方の先端を入れる。
そして反対側の先端付近をエアバルブ回しに挟んで内側にひねって先に入れ
ていた側から押していくとスルスルっと入っていく。
最後にパチン!と入ればOK。一周全部が溝にはまっているか確認。
続いてコンロッドメタルの組み付け。
ベアリングセットコネクティングロッド 12108KA030 3210円
メタルの新旧比較。
上が新品で下が古い方。結構削れてるなぁ・・・・・・。
一応プラスチゲージでクリアランス測定した方がよさそうだ。
コンロッド、コンロッドキャップのメタルが当たる部分を脱脂。
そしてクランクメタル同様、メタルのポッチと合わせてセット。
ピストンリングの位置を確認。
先日組んだとおりの位置になっていればOK。
これで準備完了。
ピストンリングコンプレッサーでピストンリングを圧縮。
・・・・・・・・・・・・のはずが、シルビア用だとでかすぎて役に立たず。
アストロプロダクツの製品なんだけど、54mm〜になってる。
サンバーのボアは56mmなんで一応ギリギリ範囲内なはず。
でもね・・・そのサイズぐらいまで縮めるとなんか形がいびつ。
使い物になりましぇん(´・ω・`)
45mm〜のやつを買うか、はたまた他のやり方(タイラップとかホースバンド)で
いくか・・・・・・悩む。
悩んでいたら4時が来たのでタイムアップ。
今日のところはここまで。
仕事終わって深夜〜明け方まで作業してます。
新聞配達のバイクの音が聞こえたら寝るようにしてますw
ブロック塗装&クランクシャフト
たくちゃん号(KV3サンバー)
・ブロック塗装
ブロックがところどころ錆びていてみすぼらしいので簡単に塗装した。
塗料がついてはまずいところにマスキング。
2液ウレタン塗料や耐熱塗料で塗ればいいんだろうけど・・・・
シャシーブラックで塗装!!
表面のでこぼこを少し減らしたかったので2度塗りしておいた。
プロスタッフのシャシーブラックって塗膜が分厚いね。
クレのだとただの黒いスプレーと変わらない気がするけどこいつはシャシーブラック!
って感じ。クレだとシャシーアンダーコートとシャシーブラックの間ぐらいだな。
塗装後すぐにマスキングをはがして、4時間ほど乾燥。いい感じ(・∀・)
・クランクシャフト組み付け
ブロックも塗装できたんで、クランクを組んでいく。
念のためクリアランス測定を行う。
クランクメタル。今回はSTDを選択。
ベアリングセットメーンNO.1 12211KA060 9060円
さすが新品。きれいだ(・∀・)
組む前にブロックと、クランクキャップのメタルが乗るところも脱脂。
メタルも脱脂。
メタルを乗せる。
メタルの向きはこう。
このポッチをブロック、キャップの切り欠き部分に合わせる。
メタルをブロックにセット。
クランクを乗せる前にブロックにスラストベアリングを取り付ける。
スラストベアリングは全部で4枚ある。出っ張りがあるやつとそうでないやつ。
出っ張りがあるやつがキャップ側、ないやつがブロック側につく。
出っ張りがない2枚を乗せる。
オイル溝がある方が外に向くように両面にセット。
こちらには薄くオイルを塗っておいた。貼り付けれるしw
クランクを乗せる。回さないようにそぉ〜〜〜っと。
もちろんクランクも脱脂しておく。
不純物がつかないようにエアブローしておくのを忘れずに。
クリアランスを測定するためプラスチゲージ(緑)を用意。
本来ならメタルにオイルを塗ってからクランクシャフトを置くんだけど、クリアランス
測定をするのでメタルにもクランクにもオイルを塗らずにおく。
その代わりクランクを絶対回しちゃいけない。
プラスチゲージを適当な長さに切ってクランクジャーナル部に置く。
ちょうど12時の方向。スラスト方向に向けて置く。
5箇所全部置いたらクランクキャップを取り付けていく。
キャップには1〜4の番号とフロントマークがある。
I(アイ)となってるほうがインテーク側にくるように組む。
タイミングベルト側から1、2、3、4、5となる。
5は刻印がないけどつくようにしかつかないので間違えることはないだろう。
もちろんキャップ側のメタルにもオイルは塗っていない。
3番キャップはスラストベアリング(出っ張りがある方)を取り付けるのを忘れずに。
裏表を間違えないように。溝がある方が外を向くように両面にセットする。
組む順番は整備書では指定がないけど、セオリー的に真ん中から外に向けて組ん
でいく。3→2→4→1→5の順で少しずつ締めていく。
あらかた締めれたら本締めをする。
トルクレンチで4kg/cm2±0.3で締める。
ブロックがごっそり動くトルクなので作業しづらい・・・エンジンスタンドがほしい。
とりあえず、足で押さえながら乗り切った。
3kgぐらいが一人で支えれる限界トルクかも・・・。
組めました。この時、絶対にクランクを回してはいけない。
クリアランスを見るためまたバラしていく。
組んでいったのとは逆の順番で。これまた少しずつ万遍なく。
クランク曲げたくないからね(^^;)
プラスチゲージがつぶれているのでそのつぶれ幅を見る。
ゲージが入っていた袋に目盛りのようなものがプリントされているのでそれと見比べ
る。正確に何ミリ!とわかるものではなく、だいたい・・で判断する。
比べた数値の幅より狭ければクリアランスは広く、幅が広ければクリアランスは狭い
ということがわかる。
1,2,4,5番の規定クリアランスは0.021〜0.039ミリ。限界0.055ミリ。
3番は0.027〜0.045ミリ、限界0.060。
すべて0.038以下のクリアランスだったので基準値内にはいっていることになる。
確認が済んだらプラスチゲージをブレーキクリーナーで除去。
メタル裏以外にエンジンオイルを塗る。タップリと。
そして再び同様の手順でクランクシャフトを組む。
時折オイルを垂らしながらやるといい。
クランク組み込み完了!!!
・クランクシール取り付け
オイルシール 806768060 960円
武蔵オイルシール S6527
リア側のクランクシールを取り付けた。
大きさが合うものをあてがってプラハンでコンコン・・・・。
入りきるところまで入れて完了!!
今までついてたオイルシール。ダストリップが千切れてどっかいってる・・