たくちゃん号(KV3サンバー)
・ブロック塗装
ブロックがところどころ錆びていてみすぼらしいので簡単に塗装した。
塗料がついてはまずいところにマスキング。
2液ウレタン塗料や耐熱塗料で塗ればいいんだろうけど・・・・
シャシーブラックで塗装!!
表面のでこぼこを少し減らしたかったので2度塗りしておいた。
プロスタッフのシャシーブラックって塗膜が分厚いね。
クレのだとただの黒いスプレーと変わらない気がするけどこいつはシャシーブラック!
って感じ。クレだとシャシーアンダーコートとシャシーブラックの間ぐらいだな。
塗装後すぐにマスキングをはがして、4時間ほど乾燥。いい感じ(・∀・)
・クランクシャフト組み付け
ブロックも塗装できたんで、クランクを組んでいく。
念のためクリアランス測定を行う。
クランクメタル。今回はSTDを選択。
ベアリングセットメーンNO.1 12211KA060 9060円
さすが新品。きれいだ(・∀・)
組む前にブロックと、クランクキャップのメタルが乗るところも脱脂。
メタルも脱脂。
メタルを乗せる。
メタルの向きはこう。
このポッチをブロック、キャップの切り欠き部分に合わせる。
メタルをブロックにセット。
クランクを乗せる前にブロックにスラストベアリングを取り付ける。
スラストベアリングは全部で4枚ある。出っ張りがあるやつとそうでないやつ。
出っ張りがあるやつがキャップ側、ないやつがブロック側につく。
出っ張りがない2枚を乗せる。
オイル溝がある方が外に向くように両面にセット。
こちらには薄くオイルを塗っておいた。貼り付けれるしw
クランクを乗せる。回さないようにそぉ〜〜〜っと。
もちろんクランクも脱脂しておく。
不純物がつかないようにエアブローしておくのを忘れずに。
クリアランスを測定するためプラスチゲージ(緑)を用意。
本来ならメタルにオイルを塗ってからクランクシャフトを置くんだけど、クリアランス
測定をするのでメタルにもクランクにもオイルを塗らずにおく。
その代わりクランクを絶対回しちゃいけない。
プラスチゲージを適当な長さに切ってクランクジャーナル部に置く。
ちょうど12時の方向。スラスト方向に向けて置く。
5箇所全部置いたらクランクキャップを取り付けていく。
キャップには1〜4の番号とフロントマークがある。
I(アイ)となってるほうがインテーク側にくるように組む。
タイミングベルト側から1、2、3、4、5となる。
5は刻印がないけどつくようにしかつかないので間違えることはないだろう。
もちろんキャップ側のメタルにもオイルは塗っていない。
3番キャップはスラストベアリング(出っ張りがある方)を取り付けるのを忘れずに。
裏表を間違えないように。溝がある方が外を向くように両面にセットする。
組む順番は整備書では指定がないけど、セオリー的に真ん中から外に向けて組ん
でいく。3→2→4→1→5の順で少しずつ締めていく。
あらかた締めれたら本締めをする。
トルクレンチで4kg/cm2±0.3で締める。
ブロックがごっそり動くトルクなので作業しづらい・・・エンジンスタンドがほしい。
とりあえず、足で押さえながら乗り切った。
3kgぐらいが一人で支えれる限界トルクかも・・・。
組めました。この時、絶対にクランクを回してはいけない。
クリアランスを見るためまたバラしていく。
組んでいったのとは逆の順番で。これまた少しずつ万遍なく。
クランク曲げたくないからね(^^;)
プラスチゲージがつぶれているのでそのつぶれ幅を見る。
ゲージが入っていた袋に目盛りのようなものがプリントされているのでそれと見比べ
る。正確に何ミリ!とわかるものではなく、だいたい・・で判断する。
比べた数値の幅より狭ければクリアランスは広く、幅が広ければクリアランスは狭い
ということがわかる。
1,2,4,5番の規定クリアランスは0.021〜0.039ミリ。限界0.055ミリ。
3番は0.027〜0.045ミリ、限界0.060。
すべて0.038以下のクリアランスだったので基準値内にはいっていることになる。
確認が済んだらプラスチゲージをブレーキクリーナーで除去。
メタル裏以外にエンジンオイルを塗る。タップリと。
そして再び同様の手順でクランクシャフトを組む。
時折オイルを垂らしながらやるといい。
クランク組み込み完了!!!
・クランクシール取り付け
オイルシール 806768060 960円
武蔵オイルシール S6527
リア側のクランクシールを取り付けた。
大きさが合うものをあてがってプラハンでコンコン・・・・。
入りきるところまで入れて完了!!
今までついてたオイルシール。ダストリップが千切れてどっかいってる・・