リアブレーキキャリパー

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たくちゃん号(PS13シルビアK’s)

・リアブレーキキャリパーオーバーホール
ロアアームを外した時に運転席側のキャリパーのブーツが破れているのに気づいた。
もう10年オーバーホールしていないので交換することにした。
ただ、リアのシールキットって高いんだよなぁ・・・・・。

PITWORK製は4000円超えちゃうので、MiyacoのシールキットTP-43を使うことにした。
実はこれブルーバードやサニー用なんだけど、S13系(180SX後期は除く)に使えるのだ。そしてモノタロウで2500円程度と安い。

中身を全部出して見たけど、PITWORK製との違いはないように思えるので今回はこれでいくことに。

まずはキャリパーを分解しないとハナシにならない。
ということで、分解していきます。車からはサクサクっと取り外してきました。
ご覧のようにブーツが変形して外れかかってる。
幸いフルードは漏れてはいないけど、危険が危ない。
キャリパー内に残ったブレーキフルードがたくさん出てくるので汚れてもいい場所で作業しましょう。机の上でやったらえらいことになっちゃった・・・・orz

まずは親玉であるピストンを取り外していく。なぜかこの時ブーツがきれいにはまった・・・・でも破れてるから交換。ちぇっ。
ラジオペンチで反時計周りに回していくと取れる。

途中、ブーツが外れるけど気にせず回す。そしたらゴロン・・と外れてくれる。
そして大量のブレーキフルードがどばっと・・・・orz
茶色に見えるのはサビを含んだグリスです。
ウエスで拭けば簡単に取れます。

ピストンとブーツを取り外すとこんな感じ。
ダストブーツがつく部分が錆びちゃってる。

問題のダストブーツの破れ。2ミリぐらい。
たったこれだけでも水が入れば錆びちゃうから交換!

内側はこんな感じ。少し水が入ってるのが確認できる。

サイドワイヤーブラケット部のスプリングをドライバーなどでコジって外す。

17ミリのナットを外せばブラケットが外れる。
スプリングワッシャーをなくさないように。

サイドブレーキワイヤーブラケットもサビサビ・・・
サンドブラストで飛ばしてもいいけど、手っ取り早く手持ちのストックと交換。

ピストンはこんな感じ。
大きなサビはないけど、多少アタリが出ている部分がある。
問題ない範囲なので再利用する。
ピストン内部もスナップリングを外して分解。

多少サビはあったものの問題ないレベルなので再利用。
スナップリングはシールキットに入っているので新品に交換となる。

キャリパー側もどんどんバラしていきます。
ピストンがあった奥のスナップリングを外してサイドブレーキ部も全バラ。
ココはバラすとSSTがないと組めないので注意されたし。
キャリパー内部の部品たち。錆びてますな・・・・
スチールタワシで磨けば取れるレベルなので一生懸命磨いてシリコンスプレーしときます。

内部もサビが出ている。この程度なら問題ないだろう・・・。
たぶんスチールタワシでそこそこきれいになるはず。
さらに奥にあるスナップリングを外してセンターシャフトたちも引っこ抜いて中身を空っぽにして清掃開始!

これぐらいまではきれいになった!十分!

サビていた溝もさらっと掃除したらこれぐらいまでにはなった。
グリス多めに塗ればこのままいけると思う。

こっちもきれいになりました。
さて、ここからは組み立てセクション!テンション上げていきましょう~
まずは、サイドブラケット部から組み立てていきます。

内部のベアリング部にグリスを塗って、このダストブーツにもグリスを塗って・・・

先にブーツだけつけます。

ピストンにうっすらグリスを塗ってすべりをよくしておいて、挿入!インッ!
ピストンピンがはまるくぼみをピストン側に向けておくのを忘れずに。

ピストン側からシリコングリスをぶちゅっ。
付属のラバーグリスでもいいけどシリコンにしました。

ピンをぶちゅっ。

センターロッドのOリングを新しいものに交換して、グリスをぬりぬり・・・

イン!!

ロックプレートをつけるんだけど、キャリパー側の凹溝と、ロックプレートの凸を合わせて新しいスナップリングで固定する。
この時スナップリングがナナメにはまっていないか入念にチェックする。
スナップリングをクルクル回してみるとわかりやすい。

次に、サイドブレーキワイヤーブラケットを取り付ける。
この時点で取り付けておかないとなぜか付けれなくなるので注意。


ブラケットを組んだ段階でレバーをひねるとセンターロッドが5ミリほど動くことを確認する。動かない場合、どこかしら間違っている。
この2枚の写真で、上がロッドが飛び出ているのがわかるだろうか?

バネはあとでもいいけどちゃっちゃと組んでおこう。

次はSSTがないと組み立てれない部分。
左がSST、右がキャリパーにつく部品。
SSTはこの部品を1個犠牲にして作ったもの。
短くカットして頭の部分を六角にしただけ。これがないと組めない。

部品をセット。セットする前に、キャリパー内壁にグリスを薄く塗っておくといいだろう。色々と組み付けた後だと手が入らないし。

SSTを付けて締め込んでいく。結構カツカツまで締める。

新しいスナップリングを取り付ける。
この時スナップリングがクルクル回ればOK。それが確認できたらSSTを外す。

ダストシールを装着。グリスは全面に薄く塗る程度でOK。

次はピストン側を組み立てていく。

Oリング(?)を新しいものに交換してグリスを塗って挿入。

ベアリング、プレート、プレッシャープレート、プレートの順で入れる。
一応グリスをうっすら塗っておく。サビ防止の意味合いが強いかな。

スナップリングで固定。ココもリングがするする回ることを確認しておく。

いよいよ、キャリパーとピストンをくっつけるわけなんだけど、ダストブーツの取り付けはちょっとコツがいる。

ピストンにダストブーツを付ける。
でも全部はつけない。
キャリパー側につく部分がピストンより上になるようにしてかぶせる。
そしてうまい具合にキャリパー側の溝にダストブーツのツバをはめていく。
もちろん、ピストン側面と、キャリパーの溝、ダストブーツにはグリスを塗っておくのを忘れずに。
時計周りにピストンを回していくと段々と入っていく。
じわ~っとゆっくりと。

ピストンの溝にはまる直前になったら、ピストンにグリスを塗る。

完成!

ピストンをはめていく時、ダストブーツがすぐねじれそうになるけど、ゆっくりやればねじれにくい。もしねじれたら反時計周りに回してねじれを解消しよう。
写真はパッとみた感じ大丈夫そうに見えるけど、ねじれてます。時計でいうと12~3時方向がねじれてます。1つ前の写真のように全体が均等に見えるようでないとダメ。

ブリーダープラグのキャップも新品に。

キャリパーブラケットのスライドピンのブーツも新品に交換。
古いグリスはできるだけ取り除いてきれいにしておこう。

ブーツには向きがある。
この四角いマークがある方が・・・

こっちにつくように。

先にスライドピンにブーツを付けてからブラケットに取り付けるようにしよう。
ブーツの内側にグリスを塗って、スライドピンと合体。

ブーツを組んだ後に、スライドピンの側面へグリスを塗るのを忘れずに。
先端は塗らなくていい。
塗るとピストンピンが全部入らなくなっちゃう。

そーっと差し込んでブーツを装着する

完成!左右が同じぐらいの出量になっていてブーツが均等に伸びていればOK。
片方だけブーツがつぶれている場合はスライドピン先端にグリスがついていて反発していると思われる。ここをしっかりしておかないと、サイドの効きがにぶくなったりパッドがナナメに削れたりするのでしっかり確認。
これでリアキャリパーのオーバーホールは完了!

車に取り付ける際、ブレーキホースの銅パッキンを新品に交換しておいた。
写真撮り忘れてるから文章だけでごめんなさい。

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