エンジンオーバーホール その4

たくちゃん号(PS13シルビアK’s)

・エンジンオーバーホールの続き

今日はヘッドの分解。半日ほどメタルクリーン漬けにしていたヘッドを取り出して水気を飛ばしてからの作業。
分解と言っても、カムやロッカーアームはすでに外しちゃってるのでバルブを取り外す作業から。

バルブスプリングコンプレッサー(アストロプロダクツ製)を使ってバルブを1本ずつ取り外していく。
もちろん元あった場所に戻せるようマーキングをしておく。
そしてガスケット面に傷がついてはいけないので養生テープで保護。

燃焼室側はセンターのくぼみにコンプレッサーを当てて・・・

カム側をグイグイ押して圧縮していく。

バルブの先端にコッターが2つあるのでそれをマグネットなどで拾い上げる。
このコッターは小さいパーツなので、すぐどっかに行ってしまうので大切に保管。

はい、バルブ16本全部外れました。
スプリングシート(ワッシャーみたいなの)を取り外すのを忘れずに。

続いてステムシールを取り外す。ペンチで軽くつまんでグリグリやると外れる。

漏れてはいなかったけどどうせヘッドおろしたんだから交換しとかないとね。
ちなみにSR20DETはインテークとエキゾーストのバルブサイズが違うのでステムシールも違う。
径が大きい方がインテーク(右)、径が小さい方がエキゾースト(左)
取り外したステムシールはこの後ちょっと利用するので捨てずにとっておく。

バルブフェース面。虫食いとまではいかないけどそれなりに荒れてる。
メタルクリーンに漬けていたこともあってカーボンは布でこすったら結構落ちた。
これはインテークバルブなんだけど、左は外したまんま、右が布でこすってみた状態。
バルブは再利用します。飛びぬけて激しいチューニングをしているわけでもないし。
当たりがきれいに出ればそれでOKとします。
ってことで、がんばって磨くぜっ!

エンジンオーバーホール その3

たくちゃん号(PS13シルビアK’s)

・エンジンオーバーホール その3

今日から作業場を室内に移してエアコンの効いた快適な空間で作業できるぜ!
先日、クランクシャフトを残したままだったので、クランクシャフトを取り外す作業を。
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クランクキャップを取り外しす。バックパネルはクランクが刺さったまま。
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クランクのジャーナル部はきれいなもんでした。メタルも問題なし。
劣化具合のバラつきもないので曲がりもないんじゃないかと予想。
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フロントカバーの中のOリング。6時方向が痩せてオイルが漏れてた。オイル漏れの元凶はここか・・・。
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外したフロントカバーやチェーン、ガイド、クランクキャップたち。
この後、メタロンM(メタルクリーン相当)を使って洗浄した。
さすがにオイル漏れがひどかったフロントカバーをキレイにするのは大変だった。
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シリンダー側も特に大きなダメージはなさそう。このまま使います。
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掃除しまくってめっちゃきれいに♪
外側部分はメタロンMをスプレーして歯ブラシでゴシゴシ・・・・ゴシゴシ・・・そのあとスチームで洗い流すとすごくきれいになります。
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ガスケット面はオイルストーンで古いガスケットをさらっておいた。
歪測定をしてみたら0.004mmと許容範囲(0.1mm以下)。
メタルガスケットだと0.002ぐらいにしておきたいけど・・・今回もあえての純正ガスケットでいくかw
シリンダー内壁はサビないように自作組み付けペースト(二硫化モリブエデングリス+エンジンオイル)を塗っておいた。

エンジンオーバーホール その2

たくちゃん号(PS13シルビアK’s)

エンジンを下して2ヶ月が経過しようとしていますが、何もやっていなかったわけではありません。
色々やっていたんだけど、まとめてアップしようと思うと大変なので小分けにすることにしました。

まずは下したエンジンを分解して個々の状態のチェックから。
エンジンスタンドにセットして、補器類を外し・・・・てるところで、インマニについてるブローバイホースがボロボロになっているのを発見。
負圧がなくなるのはこいつが原因か!? 今になってはチェックできない・・・・。ちきしょう。
やはり10年という年月はゴム類を劣化させるんだなぁ・・・。
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ヒーターホースもひび割れが多く、交換時期という感じ。
エンジン周りのゴムパーツは全部交換します!

んで、インマニやタービンなんぞをはずしつつ・・・・
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ヘッドとブロックを分離。
ガスケットが抜けた形跡はないし、バルブが溶けているような感じもない。
純正ガスケットだったけど水温管理ちゃんとしてたら抜けないもんだね。
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燃焼室はピストンやヘッド側にカーボンはついているけど特に異常は見当たらない。
バルブはカーボンだらけでいかにも当たりが悪そう。
ヘッド側はとりあえずこの状態で保管。
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ブロック側を先に分解していく。上下をひっくり返して作業。オイルや冷却水がドバドバでてくるので結構大変w
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オイルパンは・・・結構ボコボコ。オイルパンガードついてるし、ぶつけた記憶はないんだけどなぁ・・・。
ストレーナーを黒ヘッド用に変えているので多少つぶれても問題はないから
適当に板金して再利用する。大容量タイプにしてもいいかもしれない。
オイルパンをオイルパンカッターを使って外していく。液体パッキンががっつりついているので結構大変。
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はい。はずれました。中のバッフルプレートも外す。
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オイルパンのでっかいほうを外す。これがまたボルトの本数多いわ、場所によって長さが違うわでメモを取りながら外さないと絶対間違える。
ここも液体パッキンがびっしり。ただ、バールを差し込んでこじれるところがあるので一発で外せれる。こっちはラクチン。16-04-17_10-08-08.JPG
はい。外れました。
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次にストレーナーとバッフルプレートを外す。ストレーナーはプレートと共締めのところがあるので注意。
これでやっとクランクキャップビームとご対面。
クランクキャップビームを固定しているボルト10本を外す。このとき外側から内側へと順番に外していく。
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ビームが外れた。
先にコンロッドを取り外すのでクランクキャップはそのままにして、コンロッドキャップを取り外す。
コンロッドキャップが外れたら、コンロッドボルトにエアホースの切れ端をかぶせる。
こうすることでピストンを取り出す際にシリンダー内壁に傷をつけるのを防げる。
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ピストンたち。右から1番、2番、3番、4番。
可もなく不可もなく、まぁ、こんなものかな・・・って感じ。
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シリンダー内壁は上端あたりに少し薄らサビがある程度で問題なしクロスハッチもしっかり残っている。
シリンダーライナーは鉄なのでサビ防止に万能グリスをぬったくっておいた。
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本日はココまで。クランクはつけたままラップで保護。

ちなみにクランクメタルは普通。多少の線キズはあるけど、地金が出ているところは一切ない。
クランク側はキズもなくツルツルなので問題ないだろう。
ま、メタルは新品に交換するけどね。

ウォーターアウトレット

たくちゃん号(PS13シルビアK’s)

・ウォーターアウトレット加工
タービンのウォーターラインをS14と同じレイアウトに変更するため、S14エンジンのウォーターアウトレットを使います。

そしてシールが貼ってある平べったいところへHKSの水温計のセンサーを取り付けるための穴をあけます。

タップをたててネジ山を作り、シールテープを巻いてセンサー取付ボスを装着します。
個人的にはロウ付けしたかったんだけど何度やってもうまくいかなかった・・・。

ポート研磨

たくちゃん号(PS13シルビアK’s)

・ポート再研磨

10年ほど前にオーバーホールした際に削ったエキゾースト側のポート。
今みるとなんだか汚いなぁ・・・・。
ということで、もうちょっときれいに仕上げてみました。
鏡面にまではする気力ないけど多少はきれいになったんじゃないでしょうか。

こちらはインテーク側。
インテーク側は荒れていた方がいいと思うのでこの程度で我慢。
今はやりのディンプル加工なんてのは穴あいたら怖いのでやりませんw

インテークのバルブ側なんて全く磨いてない。
ポート磨いても体感できる効果があるとは思えないけど、ね、。(^^;)