ブレーキマスター&キャリパー

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たくちゃん号(KV3サンバー)
  10万キロを達成したのでブレーキ周りをまとめてオーバーホールすることにした。
 ・フロントキャリパーO/H
  新車から一度もオーバーホールしていなかった(爆)
  まずはキャリパーを車体から取り外す作業から。
  キャリパーは2本のボルトでナックルに固定されている。
  ホースは、キャリパー部分で分離すると銅パッキンが再利用できないのでボディ側
  の接続部分で分離。
  フレアナットレンチでコキュッと。ロックプレートを外せばフリーになる。
  フルードが垂れるので受け皿をおくか、バキュームホースにボルトを差し込んだもの
  をグイッと差し込んでおくともれなくなる。  

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  取り外したキャリパー。
  だいぶんくたびれてるなぁ・・・・。

  ざっと外回りを掃除したらピストンを取り出す。
  パッドの代わりに木の板をはさんでエアをかけてポン!と外す。
  指が挟まれたら確実に骨折、下手したら切断するのでちょっと怖い(^^;)
  ピストンが抜けたらシールやブーツを取り外す。
  シリンダー内のシールは爪楊枝なんかで取り出すとラクチン。
  同様にスライドピン側も取り外す。
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  全バラ♪
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  全部取り外せたらブレーキクリーナーで洗浄。

  ブレーキホース内も忘れずに。
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  洗浄できたらエアでブレーキクリーナーを飛ばして乾燥させる。
  乾燥するのを待っている間、ピストンやスライドピンを清掃。

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  汚い・・・・・
  ウエスで拭いて、溝についてる固着したグリスを取り除く。
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  キズがある場合1500番程度のペーパーで磨いてなだらかにしておく。

  ここからは、新しいシール類の組み付け。
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  シールキット MP-34
  アルトなんかと共用なんだな。

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  右が古い方で、左が新しい方。
  上がピストンブーツで、下がシリンダー内のシール。
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  まずはピストンシールから。
  付属のシール用グリス(赤色)を塗り取り付ける。
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  そしてピストンにブーツを取り付ける。ブーツにもシール用グリスを塗る。
  ピストン側壁、シリンダー内壁にも薄く塗っておくといい。
  写真はナナメに差し込んでるけどまっすぐ入れてね。
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  ピストンをグイッと押し込んでピストンについてるブーツをキャリパー本体にかぶせて
  リングで固定。  日産4ポッドと同じ要領ですな。
  リングも汚れているので真鍮ブラシでゴシゴシしてきれいに♪
  続いてスライドピン側。
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  溝が3つあって、両端の溝はOリングが入る溝。
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  このOリングを入れる。2つに違いはない。  
  こちらはシール用でないグリスを塗る(オレンジ色)
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  スライドピンにブーツをかぶせて差し込み、キャリパー側にもかぶせる。
  出っ張りがないほうがピストン側にくるように。
  このシールをはめるのが結構難儀だった・・・・。
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  そしてキャリパーを元に戻して完了!
  サンバーのキャリパーってアルミキャリパーなんだな。
  このあたりがフットワークの良さのヒミツなのかな~?

 ・マスターシリンダーO/H
  こちらも新車から10万キロを超えた今まで一度もオーバーホールしたことがないの
  でオーバーホールしてみた。
  サンバーのブレーキマスターは室内についているのでステアリングシャフトを固定し
  ているボルトを緩めステアリングごと下へ落とす。
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  コラムカバーは外す必要はないけど、なんだかんだと狭いのでハンドルを外して作
  業スペースを確保。
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  この太いボルト2本を外せばステアリングシャフトが下へグニャ~っと下がる。
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  マスターを固定しているナットを軽く緩めておく。ここではあくまで緩めるだけ。
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  続いてブレーキパイプを外す。
  もちろんフレアナットレンチで。2本とも10ミリ。
  パイプが外れたらフルードが出てくるのでウエスでキャッチ。
  フロアマットが布製のものを使っている人はあらかじめマットを取り除いておいた方
  がいいだろう。化繊だと毛が溶けます。
  うちはゴムなのでそのまま。
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  さらにリザーバータンクにつながっている2本のホースを分離。
  最初に緩めたマスターを固定しているナットを取り除いてマスター本体を少し引き
  出したら外しやすい。
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  はい、外れました♪
  ここからはマスターを分解していきます。
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  シルビアなんかと違うのはブースターから切り離すと1番ピストンが出てくるってこと。
  普通にフタがあるもんだと思ってたからビックリした(^^;)
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  まずはタンクへのジョイントを外す。
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  横にあるプラスネジを外すとシリンダー奥に入っている2番ピストンが取り出せる。
  コンコンと軽く叩くとスポンと出てくる。
  09-11-21_14-15-01.jpg
  これで全バラ。
  再利用するパーツはきれいに掃除しておく。
  
  ここからは新しいピストンを入れていく作業。
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  ダンデムキット TK-F206
  なんか強そうな名前だw
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  新旧比較(下が新品)
  シールの張り具合が全然違った。新品は弾力がある。
  まず、ピストンのシール部分にはブレーキフルードを少しつけておく。
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  2番ピストン(奥)はぐぅ~っと押さえつつプラスネジを取り付けて抜けないようにする。
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  イメージ的にはこんな感じにストッパーの役割をする。
  取り付けたらキャップがつくところにフルードを入れてエア抜き。
  ドライバーでピストンを押しては戻しを繰り返す。
  小さな穴からエアが出てくるのであらかたでなくなるまで続ける。
  ピストンを入れる前にフルードを少し入れておいたほうがいいだろう。
  ココをしっかりしておかないと後が大変
  そして1番ピストンを入れる。
  こちらはスコン♪と入れるだけ。
  先端にはモリブデングリスを塗布しておいた。
  キャップ部のOリングはシールキットには入っていなかった。
  高いのにコレぐらい入れてくれよ・・・・。
  結局再利用。なんだかスッキリしないなぁ。
  元に戻してフルードを入れて漏れがないかチェック。
  
 ・ブレーキフルード交換
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  運転席側フロント→助手席側リア→助手席フロント→運転席リア→運転席フロント
  の順でエア抜きをする。
  マスターもキャリパーもからっぽなので最初は何度もペダルを踏んでフルードを送
  る。
  ある程度送ったら減らなくなるので助手に手伝ってもらって通常のエア抜き作業
  をする。
  ふみ応えが全然ないうちはペダルを踏みまくった。
  フルードはトライアルで買った激安DOT-4を使用。
  500mlで事足りた。

 不具合箇所
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  ブレーキローターがもう寿命。
  段差も大きいしうねりもある。
  10万キロ走ってるからそろそろ交換だな。

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