インジェクター交換

サンプル車:PS13シルビアK's
(LAST UPDATE:2010.2.4)
 

インジェクターを交換してみました。S15Spec-Rの440ccの流用です。
インジェクターを交換するとCPUの書き換えは必須です。

使用した部品

商品名もしくは部品名 部品番号 価格
S15Spec-R用インジェクター 16600-91F00 \12700
Oリング(大きい方) 16618-10V05 \290
Oリング(小さい方) 16618-53J00 \290
インシュレーター(カバー裏) 16635-53J00 \110
インシュレーター(インマニ側) 16636-53J00 \290

価格はすべて2010.1現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
ソケット 10、12、14ミリ
メガネレンチ 10、12、14ミリ 
マイナスドライバー  
プラスドライバー  
ウォーターポンププライヤー  
浸透潤滑剤 CRC-556など

S15純正インジェクターです。
吐出量は440cc(燃圧2.5kg/cm2時)、480cc(燃圧3.25kg/cm2時)です。

まずは燃料ライン内の燃料を抜く作業を行います。

エンジンルームのヒューズボックス内にあるEGI PUMPヒューズ(リレー)をすぐ抜ける状態にしておきます。(まだ抜いてはいけない。)

エンジンをかけたら先ほどのヒューズを抜きます。
するとしばらくするとエンジンが停止します。
その後数回クランキングしてパイピング内の燃料を使い切ります。

給油口のキャップを外しておきます。内圧を抜くだけでもかまいません。
その後バッテリーを外しておきます。(マイナス端子を外すだけでOK)

プレッシャーレギュレーターにつながっているホースを抜きます。

※ガソリンが出てくる場合があるので目などに入らないよう注意してください。

しかしほとんどが硬く固着しています。
新品のホースを用意できているなら、カッターで切れ込みを入れて取り外すとよいでしょう。
カッターで切るとき燃料がプシュ!っと出てくることがあるので目に入らないように注意しましょう。(防護メガネの着用をオススメします。)

燃料ホースの交換については 「燃料フィルター&燃料ホース交換」 を参照してください。

今回はデリバリーパイプごと取り外す正式な方法で交換します。
インジェクターのカプラーを抜き、
印のボルトを取り外します。
別アングルから。
別アングルから。

ハーネスはあらかじめ外しておいたほうが作業しやすくなります。
別アングルから。

アクセルワイヤーが邪魔になるのでクランプから取り外して別のところへかわしておくといいでしょう。
別アングルから。

カプラーは抜いてしまったほうが作業しやすいでしょう。
デリバリーパイプについているこの短い燃料ホースも取り外します。
やっとデリバリーパイプごと外れました。(;´д`)

印のインシュレーター(ゴムスペーサー)を取り外します。
デリバリーパイプからインジェクターを取り外します。
まずは
印のネジを取り外してカバーを取り外します
固着していることが多いので、デリバリーパイプを取り外す前に軽く緩めておいたほうがよいかもしれません。
カバーが外れました。
カバーの裏には小さなインシュレーターがあるのでなくさないようにしましょう。(再利用も可能です。)

インジェクターを引っこ抜けば抜けそうですが、そう簡単にはいきません。
このようにウォーターポンププライヤー等で軽く圧力をかけながら抜きます。
潤滑浸透剤を吹いておくと簡単に抜けます。
インジェクターを取り外したデリバリーパイプです。
外したついでに灯油でガシガシと洗いましょう〜!
外したインジェクターです。
吐出量は370cc(2.5kg/cm2時)です。
デリバリーパイプとS15インジェクターです。
デリバリーパイプはあまりにも汚かったのでサンドブラストでキレイにしてシャシーコートで再塗装しました。
S15インジェクターにOリングを装着します。
オレンジ色の部分に大きなOリングを、先端の緑の付近に小さなOリングを装着します。
Oリングにはエンジンオイルを指で塗っておきます。
インジェクターをデリバリーパイプへ押し込みます。
ある程度押し込んだら、カバーをつけてナナメにならないように左右交互に少しずつ締め込んでいってください。

くれぐれもOリングをつぶさないように注意してください。
キレイに装着できるとこのようにデリバリーパイプとカバーの間に隙間はありません。
このようになります。
次に、インマニにインシュレーターを装着します。
Oリング同様エンジンオイルを指で塗っておきましょう。
そして取り外しと逆の手順で組み付けます。

燃料ホースが硬くて入らない場合は潤滑浸透剤を使うとラクです。
最後にヒューズをつけエンジンをかけて漏れがないかチェックして、問題がなければ完了です。