ガソリンタンク交換

サンプル車:PS13シルビアK's
(LAST UPDATE:2010.2.4)
 

先日サーキットでコースアウトしたときにガソリンタンクを 大きくへこましてしまったので交換することにしました。
正しい燃料残量が分からなくなるのがイヤだというのが一番の理由です(笑)

※この作業では引火に直結する可能性があるので火気厳禁で作業してください。

使用した部品

商品名もしくは部品名 部品番号 価格
ガソリンタンク 17202-50F56 \44700
燃料ポンプOリング 17342-01A00 ¥820 

価格はすべて2010.1現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
ソケット 10、12、14、17ミリ
メガネレンチ 10、12、14、17ミリ 
ラジオペンチ  
プライヤー  
カッター  
プラスドライバー  
ジャッキ  
リジットラック  
ネジ止め剤  
浸透潤滑剤 CRC-556など

ガソリンタンクです。新品は高いので中古で安く仕入れてきました。
ちなみにS13系では180SXもシルビアもCAもSRもすべて共通です。
本来は銀色なのですが、重厚感を出すためにアンダーコートで黒に塗装してあります。

交換に際して、できるだけガソリンがない状態(Eランプがつくぐらいが理想)にしておいてください。

まずは燃料ポンプを取り外します。
フューエルラインの燃料をすべて使い切らないといけないので以下の手順で燃料を除去します。

1.エンジンをかける。
2.エンジンルーム内のEGIPUMPのヒューズを抜く。
3.エンスト後、5秒おきに数回クランキング、これを3回。
4.給油口のフタをあける。

トランクのカーペットをめくると写真のようなフタが見えるので○印ののネジを外します。右側のフタの中にはポンプのカプラーがあるのでポッチを押さえて引き抜いておいてください。

写真の6つのボルトを緩めます。(緩めるだけです)
緩めていくと「ぷしゅ〜」という音と共に気化したガソリンがでてきます。(吸い込んでしまわないように)
圧力抜きができたら、矢印のホース2本を抜きます。左側はプライヤーでクランプをずらして、右側はドライバーでクランプロックを外してから引き抜きます。このときこのホースを傷つけないように注意してください。CRCなどを吹き付けておくと簡単に抜けます。
また、抜けた瞬間に若干のガソリンが漏れる場合があるので必ずウエス等を用意しておいてください。

※左右を間違えないようにマーキングを忘れずに!

すべてのボルトを外すとポンプを取り出すことができます。
ポンプを取り出したらガソリンタンク内のガソリンをできるだけ吸い上げて携行缶に移しておいてください。空に近いほど後の作業がラクです。

次にジャッキアップをして、ウマをかけ、運転席側後輪を取り外します。
取り外すと写真の矢印の先にあるボルトをはずします。
この車は計2本ですが、車によってはもう一つ下のほうにボルトがあります。

樹脂製のパネルが取り外せたら写真のように給油口のパイプが見えます。
矢印のボルトを外しておいてください。


そして次はタンク前部をガードしている樹脂プロテクタを取り外します。
これはボルト3本で止まっているだけで、簡単に取り外せます。
運転席側のボルト位置は写真を参考にしてみてください。
 

助手席側はここです。

いよいよガソリンタンクをおろします。
写真は分かりやすくするために、タンクを外し終わった状態ですが、矢印の2ヶ所のボルトを外します。(17ミリです)
かなり硬く締まっているので浸透潤滑剤などを多用して外してください。
 

タンクがついている状態だとこんな感じです。

別アングルから。

先に助手席側(ナンバープレートの裏あたり)をある程度緩めておいて、運転席側(タンク前方)を取り外します。

運転席側を取り外せたら写真のホースを取り外します。ここもCRCを吹き付けてホースを傷つけないように。

ホースが外せたら助手席側のボルトも外してタンクをおろします。

※タンクがおちてきてもいいようにタンクの下にタイヤなどをおいておくといいでしょう。

新しいタンクの取り付けです。新しいタンクを油圧ジャッキで持ち上げます。ジャッキとタンクの間には木の板を一枚はさんでおくとタンクが凹みません。(棒みたいなのはダメ)

一番最初に先ほど外したホースをとりつけます。

次に給油口のところのボルトをとりつけます。取り付けるというより、ひっかけるといったほうが適切かもしれません。
タンク位置のズレがないことを確認してボルトを締めこんでいきます。

その状態でガソリンタンクを持ちあげ、タンクのバンドを取り付けていきます。
ボルトにネジ止め剤をうすく塗ります。
運転席側をできるだけ閉めこんで(仮留め状態で)タンク全体を持ち上げたような状態にして助手席側を固定します。

助手席側はなかなかはまらないのですが、17ミリのソケットをエクステンションで延長したものを使ってぐい〜っと持ち上げていくとラクにはめこめます。(ラチェットは差し込まないでエクステンションを棒のようにして使います)

※運転席側のボルトは長く、助手席側のボルトは短いので間違えないように!

給油口のところはシッカリとゴムシールがはまるようにパチパチとはめておいてください。はまっていないと給油中にガソリンが漏れて臭くなってしまいます。

あとは取り外しと逆の要領で組みたてていけば完了です。

※燃料ポンプのところの大きなOリングは必ず新品を用意して交換してくださいね。でないとガソリンがすごい勢いで噴出したりしてかなり危険です。

※燃料ポンプの室内側のフタはエンジンをかけて、ガソリンの漏れがないかしっかり確認したのちに閉めてくださいね。