タイミングチェーン
テンショナー交換

サンプル車:PS13シルビアK's
(LAST UPDATE:2010.2.4)
 

冷間始動時に エンジンから「シャー」という異音がするのでテンショナーを交換しました。S15用の部品が対策部品となっているのでS15用に交換してみました。
簡単に交換できるのでぜひチャレンジしてみてください。
他にもSR搭載車(180SXやS15、S14など)も同様の手順で交換できます。

使用した部品

商品名もしくは部品名 部品番号 価格
チェーンテンショナー 13070-2J203 ¥3950
ガスケット 13079-2J200 ¥400

価格はすべて2010.1現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
ソケット 10、17ミリ
メガネレンチ 10、17ミリ 
マイナスドライバー  
浸透潤滑剤 CRC-556など

タイミングチェーン テンショナーです。
それぞれ左がPS13用のもので右がS15用のものです。

どうみてもS15用のほうがしっかりしてそうですね(^^;)
S15用は積極的に油圧がかかるようにオイル通過部分が大きくなっていて、ベルトガイド接触部分の面積も広くなっています。

ガスケットです。
ガスケットもPS13用はアスベスト+ゴムですが、S15用はメタルです。

※S15用テンショナーにPS13用のガスケットを使うことはできません。

写真ののナット(10mm)2本をはずします。ナットとワッシャーは再利用するのでなくさないように注意してください。
ナットをはずしてもテンショナーが飛び出てこない場合はマイナスドライバーで軽くこじってください。結構な勢いで飛び出てくるので手をはさんでケガをしないようにしてください。

このあたりにカプラーがある車の場合(AT車などがそう)はカプラーのステーをはずしてどこかにかわしておきましょう。

※写真はすでにテンショナーをはずした後です。またヘッドカバーがはずされていますがはずす必要はありません。

テンショナーを縮めてフックをかけます。このフックはクランクを回すことで解除されます。

縮める順序は
@ABです。@のロックボタンを押してAを縮め た状態にしてBのフックをかけて固定してください。

フックをかけると写真のようになります。
結構力が必要ですので気合を入れてやってください。

テンショナーを装着してナット&ワッシャーを取り付けます。
※締め付けトルク0.46〜0.85kg/m
ガスケットの方向があるので注意してください。前述の写真で上を向いてる面がエンジン側になります。(出っ張りが下になります。)
またテンショナーにも前後方向があって、テンショナー本体にフロントマーク(⇒マーク)が刻印されています。そのフロントマークの先がエンジンフロント側に向くようにセットしてください。(刻印があるほうが上側になりますね。)
※スタッドボルトの長さが足らないのかしりませんがかなりはめ込むのに苦労しました。最初は片方をワッシャーは挟まずにナットだけである程度締め込んでいって余裕ができたらもう片方をワッシャーとナットで完全に締め込みます。そして先ほどナットだけを締めこんだほうにもワッシャーを組み付けて締めこむといいでしょう。スタッドボルトも要交換なんでしょうかね・・・。

固定できたらパワステポンプのプーリーボルトに17ミリのメガネをかけて時計方向(写真の赤矢印の方向)に回します。全体の1/4回転するとテンショナーは完全に開放されてテンションがかかるようになっています。
ここを回すのに結構力がいりますが、プラグをはずしておけば軽いですよ!

その後エンジンをかけて正常に動作するか確かめてください。