ブレーキマスターシリンダー
&ブースター交換

サンプル車:S14シルビアQ's前期
(LAST UPDATE:2010.2.4)
 

4ポッドキャリパー装着に伴い、容量不足になったブレーキマスターシリンダー&マスターバックを交換しました。
今回は S14前期(ABSなし)ということで、同じS14K's前期のものを流用しました。

※S14Q's後期(ABSあり)の場合は4ポッド車と同サイズとなるので交換する必要はない かもしれません。
 

使用した部品

部品名 部品番号 価格
ブレーキマスターシリンダー 46010-67F00 \28700

ブレーキ ブースター

47210-69F00(トキコ製)
47210-69F10(JKC製)
※どちらでも使えます
\39400
クレビスピン 01521-00011 \170

価格はすべて2010.1現在
 

使用した工具

工具名 備考
ソケット 10ミリ、12ミリ
メガネレンチ

10ミリ

スパナ 17ミリ
フレアナットレンチ 10ミリ
プライヤー  
ラジオペンチ  
ニッパー  
懐中電灯  
フルード受け用の瓶 樹脂コップは溶けるのでダメ!
CRC-556  
ブレーキクリーナー  
クロスレンチ  
油圧ジャッキ  

まずはリザーバータンクのフルードをティッシュなどに吸わせてできるだけ抜き取ります。

次にフレアナットレンチを使いマスターシリンダーよりブレーキパイプを取り外します。
このときフルードがもれてくるのでウエスなどでしっかりと受け取りましょう。
フルードをボディ塗装面にたらしてしまうと塗装が剥がれます。
たれてしまったらパーツクリーナーなどですばやく除去しましょう。

分かりにくいですが、ココにもあります。
ブレーキパイプが外れました。

次にブースターに接続されている負圧ホース類を取り外します。
クリップをプライヤーでずらしてひっぱるだけで抜けます。
負圧ホースやアクセルワイヤーなどが固定されているクリップのボルトを外します。
ボルトを外したあとは手で広げてホースを取り外してください。

そしてマスターを固定している2本のナットを外します。
引き抜けばマスターシリンダーが取り出せます。

外した状態はこんな 感じです。
マスターシリンダーのみ交換する場合はここまでが外す作業となります。
取り外したマスターシリンダーです。

続いてブースターを外します。
ブースターを外すには室内側から作業します。

ペダルとブースターを結んでいるストラットピンを取り外します。
クリップを外しスライドさせれば抜けますが、抜け止めがしてあるので、簡単にn抜けない場合は樹脂部分をニッパーで切断します。
(切断した場合は新品を使うことをオススメします。)

このようなピンやクリップが付いています。

そしてブースターを固定している4つのナット(12ミリ)を外します。
作業しにくい場所なのでメガネやソケットなどいろんな工具を駆使して外してください。
このナットが外れればブースターは取り外せます。ボディとの間にある紙ガスケットをなくさないようにしてください。

マスターシリンダーの比較です。
左がターボ用、右がNA用です。
若干ですがターボ用のほうが大きいです。

ブースターから出ているロッドの長さを同じ長さにあわせます。
装着後でもできますが、作業しにくいので装着前にやっておいたほうが無難です。
コの字部分の手前にある固定ナット(17ミリ)を緩めればクルクルと回るのでそれで調整してください。

まずはブースターを装着します。ガスケットを挟み込むのを忘れずに!
室内側から4つのナットで固定してからペダルとブースターを接続します。
室内側からの作業はこれで完了となります。

再びエンジンルーム側からの作業に戻り、マスターシリンダーをブースターに取り付けます。
しっかり固定せずある程度グラグラする状態にしておくとブレーキパイプをつけるときに便利です。

負圧ホースなどを取り付けるためのステーも忘れずに取り付けておきましょう。
ちょうどマスターシリンダーとマスターバックの間に挟みこむ形になります。

ブレーキパイプを接続します。下の作業しにくい部分からつないでいきます。
最初は手で締めこんでいってください。
3つを仮止めしたら、絶対にナメないように注意しながらフレアナットレンチで本締めしてください。

パイプが接続できたらマスターシリンダーを固定しているナットを本締めして、負圧ホースやアクセルワイヤーなどを元の位置に戻してください。
すべてが本締めできたことを確認できたらブレーキクリーナーなどで汚れを落としておくといいでしょう。
特にフルードがボディなどについていたら入念にクリーニングしてください!
最後にエア抜きをします。
エア抜きのやり方は一般的なやり方と同じなのですが、マスターシリンダーのエア抜きをする必要があります。
マスターシリンダーには写真のように専用のエア抜きブリーダーがあります。
ここにホースを接続してエア抜きをしてください。
マスターシリンダーのエア抜きが終わったら、助手席リア→運転席リア→助手席フロント→運転席フロントの順でエア抜きをキッチリやってください。
エア抜きをするとき、エンジンをかけておくとエアの抜ける速度が早いのでオススメです。