フロントブレーキパッド交換

サンプル車:W124メルセデスベンツ'95 レポート:れび
(LAST UPDATE:2005.1.8)
 

さて、何故かメルセデスのパッド交換です。
メルセデスに限らずどんな車種でも同じと思いますので参考にしてください。

使用した部品

商品名もしくは部品名 部品番号 価格
ブレーキパッド   \11600
鳴き止めグリース CRC製がオススメ  

価格はすべて2004.3現在&税別
 

使用した工具

工具名 備考
ソケット 13、15ミリ
メガネレンチ 13、15ミリ
ドライバー  
ハンマー  
潤滑浸透剤 CRC-556、ラスペネなど
パーツクリーナー ブレーキクリーナーでOK
油圧ジャッキ  


 

交換用パッドは写真のものを使いました。
オートバックスで取り寄せました。
これにはパッドセンサーがついていました。
パッドセンサーの使いまわしは難しいですので、新品を用意しましょう。
シュテルンで一個1000円ぐらいらしいです。(2個必要です。

まずはリアタイヤに輪留めをします。サイドブレーキも引いてクルマが動かないようにしておいてください。
※ホイールナットはジャッキアップする前に軽く緩めておきましょう

ジャッキアップですが、ドア下にあるジャッキ差込口を外し、車載ジャッキを差込ます。
このとき車載ジャッキのみでは安全とはいえませんので、油圧ジャッキで支えています。
油圧ジャッキのジャッキアップポイントは下部にゴムが出ていますのでそこにぴったりはまります。
ジャッキアップしてホイールを外したら、念のためホイルを車の下に敷いて安全を確保しましょう。

ホイルを外すとキャリパーが見えます。
まずパッドセンサーの配線を取り外します。
キャリパーに樹脂製のカバーがついていますので マイナスドライバーで片方づつ押し広げながらカバーを外し、刺さっている線を引き抜きます。
線は刺さってるだけなので引っ張れば簡単に抜けます。

次にキャリパーを取り外します。
キャリパーは上下二つの13のネジ15のナットで止まっています。
写真のように15のスパナをナットにかけ、奥の13のネジを回し取り外します。 上下両方外してください。
ネジを外すとキャリパーが外れます。ローターの中心から外に向けてゆっくり動かして取り外してください。

キャリパーを取り外し、写真のように上を向けて古いパッドとハンマーの木の柄を使ってピストンを テコの原理で押し広げます。
かなり力が必要です。様々な方向からゆっくり力をかけ根気よくやってください。
別のやり方としては当て木をしてウォーターポンププライヤーではさんで戻してやってもいいでしょう。
ピストンはピストンのブーツのジャバラがひとつしか見えなくなるくらいまで押し広げます。
新しいパッドを取り付けキャリパーが収まるか試しながらやってもいいでしょう。
説明書ではネジを一個だけ外し、キャリパーを車体にとりつけたままやるように書いてますが、 そのままやるとネジを曲げますので、かならず取り外してからやりましょう。ホース等々は接続したままで行ってください。

※片方だけなら大丈夫ですが、反対をやるころにはブレーキ液がリザーバーから溢れますので 抜き取る事を忘れないでください。ブレーキ液は塗装につくと塗装を剥がしますので注意しましょう。
リザーバータンクのフタを開けておいたほうが押し戻す力が少なくてすみます。

ブレーキローターのガタ等がないか確認し、新しいパッドをとりつけます。
このときセンサも取り付けましょう。センサは車体中心側にとりつけます。
次にキャリパーを取り付けます。
ブレーキクリーナーでキャリパー、ローターの汚れを落としたほうが良いですが、 ブレーキクリーナーが潤滑油のついてる部分、ゴムの部分にかからないように気をつけてください。 ネジを上下とりつけしっかり締めます。
そしてパッドセンサ線を押し込んでとりつけカバーを閉め一応完了です。

車に乗り込んでブレーキペダルを何度かシュコシュコと踏んでパッドとピストンをなじませます。 その後もう一度キャリパーパッドにガタが無いのを確認し、ホイールを取り付けます。 ホイールは片手で軽く回ればOKでしょう。 反対側も同様に行います。

交換直後は制動距離が伸びますのでゆっくり走りましょう。またローターとパッドがなじむまで 急ブレーキは避けてください。
※できるだけ安全な場所でちゃんとブレーキが効くか必ずチェックしてください。

しばらく様子をみてローターの一部のみ円形に汚れてたり錆びがついていなければ大丈夫でしょう。 パッドが変についてたりローターに歪み、凹みがあればその部分だけローターが削れず 錆びが残ったりしてます。