4ポッドキャリパー装着

サンプル車:S14シルビアQ's後期
(LAST UPDATE:2010.2.4)
 

S14K'sやS15Spec-Rに装着されている4ポッドキャリパーをS14Q'sにつけてみました。

作業は基本的にS13、S15Spec-Sも同じですが、 必ずS15用ブレーキホースを使用してください。
S13はS14のホースを使ってください。

使用した部品

商品名もしくは部品名

部品番号 価格

4ポッドキャリパー

41001-37P01 右
41011-37P01 左
(S14 S15共用です)
\51200

ブレーキローター

40206-91F00
(S14 S15共用です)
\11800
バッフルプレート 41150-74F00 右
41160-74F00 左
(S14 S15共用です)
\2190
ハブキャップ 40234-65F00
(S14 S15共用です)
\500
ハブナット 01225-00591
(S14 S15共用です)
\280
ブレーキホース(ゴム部分) 46210-69F00 左右 S14 \1400
46210-91F10 右 S15
46211-91F10 左 S15
\1400
ブレーキパイプ(金属部分) 46245-69F00 右 S14
46246-69F00 左 S14
\630
46245-91F00 右 S15
46246-91F00 左 S15
\640
ブレーキパッド エンドレスCC-X  
ブレーキフルード    

価格はすべて2010.1現在
 

使用した工具

工具名 備考
ソケット 14、19、32ミリ
メガネレンチ

19ミリ

フレアナットレンチ 10ミリ
スピンナーハンドル  
貫通マイナスドライバー  
プライヤー  
ハンマー  
木の棒  
ボルト M10×P1.25を2本
フルード受け用の瓶 樹脂コップは溶けるのでダメ!
CRC-556  
ブレーキクリーナー  
クロスレンチ  
油圧ジャッキ  
   

 

S14Q'sのノーマルブレーキです。
片持ちピストンのごく一般的なブレーキですね。

ローター径がS14Q’sノーマルは直径252ミリ、厚み20ミリと写真で 見比べてもわかるように非常に頼りなさそうです(^^;)
対する4ポッド用ローターは直径280ミリ、厚み30ミリとなっています。

今回はローターの4穴加工は業者に頼みました。

GT1などから発売されている4穴加工済みローターを使うのもよいでしょう。

まずはノーマルを取り外すとこからはじめます。
キャリパーを固定している14ミリのボルト2本を緩め、キャリパーをはずします。
キャリパーが外れたらブレーキパッドも取り外しておきましょう。
このときキャリパーは邪魔にならない位置においておきます。
ショックのところの固定ピンをはずしてフリーにしておくと置き場所の自由度があがります。

次にキャリパーのブラケット(台座)を取り外します。
これは19ミリのボルト2本で固定されています。

ブラケットが外れたらローターをはずします。
手前に引っ張るだけで取れるのですが、固着していて取れない場合は写真のようにサービスホールにM10ピッチ1.25のボルトをねじ込むと簡単に取り外すことができます。

ローターが外れたらバックプレートをはずすためにハブを取り外します。
ハブキャップをマイナスドライバーなどを軽く叩き込んで隙間をつくり少しずつ浮かせてとりはずします。
このときハブにできるだけキズをつけないようにしてください。ハブキャップは再利用はできないのでキズをつけるならキャップ側にしましょう(笑)

※写真は撮り忘れてあとから撮ったのでキャリパーとかがついてます(爆)

キャップが外れたらハブを固定しているナットをはずします。このナットは30ミリです。写真のようにナックルのスピンドルの平面になっているところがが2ヶ所カシメられています。これは外れないようにするためにカシメられているのでマイナスドライバーなどで修正してから取り外してください。

ハブをとるとようやくバックプレートが取り外せます。
バックプレートははまっているだけなのでマイナスドライバーなどで少しずつこじってとりはずします。CRCを吹いておくと結構ラクに取り外すことができます。

やっとのことでここまでたどり着きました。

バックプレートをはめます。
このときキャリパーを仮組みしておくと位置決めしやすいでしょう。
(ABS付き車両だとABSセンサーのところで合わせることも可能です。)

取り付けはグリスをタップリ塗って押し込みます。このとき木の棒などをあてがってハンマーで叩き込むといいでしょう。木をあてがうところは平面になってるところ(写真で赤くなっているところ)にするときれいに入ります。

ここは手を抜くとローターと接触したりして後々困るのでキチンと押し込んでおきましょう。

バックプレートが取り付けれたらハブを取り付け、ナットに緩み防止のカシメをしておきます。マイナスドライバーとハンマーでガツンとやればOKです。
ここの締め付けトルクは22kg/cm2です。

ロックナットを取り付けたらハブキャップを装着します。ここもきちんと隙間のないように装着してくださいね。

キャップが装着できたらローターを装着します。グラグラしますがはめ込むだけでOKです。

次にキャリパーを取り付けます。最初のほうではずした19ミリのボルト2本で固定します。取り付け位置はナックルが奥側になるように取り付けます。バックプレートの位置合わせのところの写真をみてもらえば分かりやすいと思います。

キャリパーを装着したらブレーキパッドを装着します。
写真のようにパッドを差込み、ピン2本を通し、スプリングで固定します。
最後にプレートをはめ込めばOKです。

次にブレーキホースを交換します。
この作業は必ずフレナットレンチを使って行ってください。
先にホースを緩めてからロックプレートを外しましょう。先に外すと緩めれなくなります。

※ホースをはずすとフルードがこぼれてきますのでウエスなどでうけとってください。

− ワンポイントテクニック −

ホースをはずすときにブレーキペダルを踏みっぱなしにしておくとフルードがあまりでてこないのでオススメです。木片とジャッキの棒を使ってブレーキを踏みっぱなし状態にしておくといいでしょう。

ここで注意する点は、取り付ける車がS14ならS14のブレーキホース&ブレーキパイプを用意することです。S14にS15のものは長さが違って使えませんでした。

ブレーキホースを取り付け、エア抜きをすれば完成です。

※ホイールによっては干渉するものがあるので注意しましょう〜!

参考までに今回使ったホイールを書いておきましょう。
WORK・RSZ−R 16inch 7J+28 4穴 は×。
インテグラルA2 16inch 7J+32 4穴 は○。